1: :2013/08/01(木) 10:57:22.79 ID:
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【コラム】「ナチス」「民度」発言のレベル
「韓国人は日本にコンプレックスがあるようです」
早稲田大学で5年前に1年間研修した時、大学院政治学科の授業で中央アジア出身の学生が言った言葉だ。
韓国人は歴史問題の話が出ると日本に対し過度に攻撃的に反応するというのだ。
「本音」をあまり口にせず、周囲に配慮するという気持ちが強い日本の学生たちは人前では言わないが、講義室にいた学生のほとんどが「韓国に問題がある」という点に共感している様子だった。
このほど、日本政府の閣僚二人が相次いで「本音」を見せた。麻生太郎副総理兼財務相は29日、東京都内でのシンポジウムで「ある日気付いたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。
誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」と発言、ドイツのナチス政権がワイマール憲法を無力化した方法に倣って改憲を推進しようと促したとも受け取れる発言をした。
下村博文文部科学相は、サッカー東アジア・カップの韓日戦で韓国側サポーターが歴史問題に関する横断幕などを掲げたことについて「その国(韓国)の民度が問われる」と非難した。
ナチスに学ぼうと言ったり、隣国の国民のレベルを問題視したりする常識外の発言を聞いて、ふと日本の大学講義室の風景を思い出したのは、頻繁に飛び出す日本の政治家の妄言が日本の教育の総体的な不十分さに由来するのではないかと思ったからだ。
下村文科相は小学校3年生の時に父親を事故で亡くし、ほかの兄弟と共に母親に育てられて名門大学を卒業、現在では閣僚にまで上り詰めた。麻生副総理は祖父と妻の父親が首相経験者という日本政界の名門の出身だ。
日本で最高の教育を受けた二人のレベルが「ナチス」や「民度」というのが日本の教育の問題点を表しているように思えた。
もしヨーロッパでナチスと口にしたり、他国の国民全体を侮辱したりすれば、職を辞さなければならないだろう。
公衆道徳の基礎秩序を保つという点で見れば、日本国民の「民度」は世界最高レベルだ。
子どものころから受けている徹底した公民教育のためだろう。日本の子どもたちは幼稚園や小学校に入ると、まず「他人に迷惑を掛けるな」と教わる。子どもはこうした教育を繰り返し受けることで他人への配慮といった公共秩序を身に付ける。
しかし、植民地支配や侵略戦争など明らかな歴史の過ちに対しては本心から間違っていると認めていない。
これは、他国の傷を思いやるよう教えない日本の教育の問題点のためだ。つまり「他国に迷惑を掛けるな」と教わっていないのだ。
韓国人が日本に抱く感情は「コンプレックス」ではなく「トラウマ」に近い。犯罪被害者が加害者の影を見るだけでも恐怖を感じるのと同じ感情だ。コンプレックスの原因は自分自身にあるが、トラウマの原因は相手側にある。
ナチスや民度に言及する日本の政治家の暴言を耳にすれば、韓国人はそこに日本帝国による軍国主義の影を見る。
これを「コンプレックス」と言うのは話し手の無知や暴力性を示すものだ。
日本人の高い民度は韓国人が学び続けていくことだろう。しかし、日本の政治家や閣僚の「官度」あるいは「政度」は日本人が自ら正していかなければならない。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/01/2013080100962.html
「韓国人は日本にコンプレックスがあるようです」
早稲田大学で5年前に1年間研修した時、大学院政治学科の授業で中央アジア出身の学生が言った言葉だ。
韓国人は歴史問題の話が出ると日本に対し過度に攻撃的に反応するというのだ。
「本音」をあまり口にせず、周囲に配慮するという気持ちが強い日本の学生たちは人前では言わないが、講義室にいた学生のほとんどが「韓国に問題がある」という点に共感している様子だった。
このほど、日本政府の閣僚二人が相次いで「本音」を見せた。麻生太郎副総理兼財務相は29日、東京都内でのシンポジウムで「ある日気付いたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。
誰も気付かないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」と発言、ドイツのナチス政権がワイマール憲法を無力化した方法に倣って改憲を推進しようと促したとも受け取れる発言をした。
下村博文文部科学相は、サッカー東アジア・カップの韓日戦で韓国側サポーターが歴史問題に関する横断幕などを掲げたことについて「その国(韓国)の民度が問われる」と非難した。
ナチスに学ぼうと言ったり、隣国の国民のレベルを問題視したりする常識外の発言を聞いて、ふと日本の大学講義室の風景を思い出したのは、頻繁に飛び出す日本の政治家の妄言が日本の教育の総体的な不十分さに由来するのではないかと思ったからだ。
下村文科相は小学校3年生の時に父親を事故で亡くし、ほかの兄弟と共に母親に育てられて名門大学を卒業、現在では閣僚にまで上り詰めた。麻生副総理は祖父と妻の父親が首相経験者という日本政界の名門の出身だ。
日本で最高の教育を受けた二人のレベルが「ナチス」や「民度」というのが日本の教育の問題点を表しているように思えた。
もしヨーロッパでナチスと口にしたり、他国の国民全体を侮辱したりすれば、職を辞さなければならないだろう。
公衆道徳の基礎秩序を保つという点で見れば、日本国民の「民度」は世界最高レベルだ。
子どものころから受けている徹底した公民教育のためだろう。日本の子どもたちは幼稚園や小学校に入ると、まず「他人に迷惑を掛けるな」と教わる。子どもはこうした教育を繰り返し受けることで他人への配慮といった公共秩序を身に付ける。
しかし、植民地支配や侵略戦争など明らかな歴史の過ちに対しては本心から間違っていると認めていない。
これは、他国の傷を思いやるよう教えない日本の教育の問題点のためだ。つまり「他国に迷惑を掛けるな」と教わっていないのだ。
韓国人が日本に抱く感情は「コンプレックス」ではなく「トラウマ」に近い。犯罪被害者が加害者の影を見るだけでも恐怖を感じるのと同じ感情だ。コンプレックスの原因は自分自身にあるが、トラウマの原因は相手側にある。
ナチスや民度に言及する日本の政治家の暴言を耳にすれば、韓国人はそこに日本帝国による軍国主義の影を見る。
これを「コンプレックス」と言うのは話し手の無知や暴力性を示すものだ。
日本人の高い民度は韓国人が学び続けていくことだろう。しかし、日本の政治家や閣僚の「官度」あるいは「政度」は日本人が自ら正していかなければならない。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/01/2013080100962.html