1: :2013/09/04(水) 15:42:38.01 ID:
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パナソニックは2013年9月21日、コードレス・アイロン「カルル」の新機種を発売する(写真1)。
先端部が前後対称の「W(ダブル)ヘッド」型を採用したアイロンで、従来1200Wだった出力を1400Wに高めることで、
立ち上がり時間を約10%短縮、約100秒にした。
最上位モデル「NI-WL702」の価格はオープンで、市場想定価格は1万7000円前後。
写真1
近年、国内の白物家電市場では、掃除機や調理家電といった中小型の家電を中心に海外製品の存在感が高まっている。
英ダイソンのサイクロン式掃除機や米アイロボットのロボット型掃除機、
オランダのロイヤル・フィリップスの油を使わない揚げ物調理器などが最たる例といえる。
しかし、日本のメーカーにも海外製品に負けない競争力を持つ単機能家電を生み出す力はある。
その一つが、パナソニックのWヘッド型アイロンだ。
従来のアイロンの形は、前部がとがっていて後部が平らな「ロケット型」をしている。
1800年代後半にアイロンが登場して以来、今も変わらぬ形だ。パナソニックはこの形を根本から見直し、
前後がとがっているWヘッド型アイロンの初号機を2010年に国内で発売した。
このアイロンが、世界中で異例のヒットを飛ばしている。開発の経緯を同社に聞いた。
■進む「アイロン離れ」、募る将来への不安
同社がWヘッド型アイロンの開発をスタートしたのは2008年。
同社のアイロン事業は当時、将来に不安を抱えていた。
国内のアイロン市場で40%のトップシェアを誇り、
世界でも米ブラック・アンド・デッカー、フィリップス、
仏Groupe SEB(日本でのブランド名は「ティファール」)に次ぐ4位のシェアを持つ同社だが、
近年はその地位を中国ハイアールなどアジアの新興メーカーが脅かし始めている。
アイロンは白物家電の中でも技術的に枯れた製品。小幅な改良を続けるばかりでは、他社に追いつかれる可能性があった。
しかもお膝元の日本市場では、若者世代を中心にアイロン離れが進む。
パナソニックの白谷和子氏(アプライアンス社 ホームアプライアンス事業グループ
ビューティ・リビングビジネスユニット 商品企画グループ ビューティ商品企画チーム主事)は、
「昔は新生活スタートのときにアイロンを購入するのが一般的だったが、最近では買わない人が増えている」と話す。
こうした先行きの不透明感を打破するには、強い商品力を持つ新製品を開発する必要があった。
■「嫌いな家事」、アイロンがけの不満を洗い出す
新製品を開発するに当たり、白谷氏たちは従来のアイロンに対する不満を徹底的に洗い出した。
家庭での衣類の手入れの代表格といえるアイロンがけだが、
主婦などを対象にしたアンケートでは必ずといっていいほど「嫌いな家事」の上位にランクインする。
その理由の一つが「うまくできない」ことだ。従来のロケット型のアイロンは、後ろに動かしたときに布地がひっかかったりする。
このためアイロンを上手にかけるには、とがった方が進行方向になるように
「アイロンを持ち替える」「衣類の向きを変える」といったコツを覚える必要があった。
続きます>>2-3
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK02038_S3A900C1000000/
先端部が前後対称の「W(ダブル)ヘッド」型を採用したアイロンで、従来1200Wだった出力を1400Wに高めることで、
立ち上がり時間を約10%短縮、約100秒にした。
最上位モデル「NI-WL702」の価格はオープンで、市場想定価格は1万7000円前後。
写真1
近年、国内の白物家電市場では、掃除機や調理家電といった中小型の家電を中心に海外製品の存在感が高まっている。
英ダイソンのサイクロン式掃除機や米アイロボットのロボット型掃除機、
オランダのロイヤル・フィリップスの油を使わない揚げ物調理器などが最たる例といえる。
しかし、日本のメーカーにも海外製品に負けない競争力を持つ単機能家電を生み出す力はある。
その一つが、パナソニックのWヘッド型アイロンだ。
従来のアイロンの形は、前部がとがっていて後部が平らな「ロケット型」をしている。
1800年代後半にアイロンが登場して以来、今も変わらぬ形だ。パナソニックはこの形を根本から見直し、
前後がとがっているWヘッド型アイロンの初号機を2010年に国内で発売した。
このアイロンが、世界中で異例のヒットを飛ばしている。開発の経緯を同社に聞いた。
■進む「アイロン離れ」、募る将来への不安
同社がWヘッド型アイロンの開発をスタートしたのは2008年。
同社のアイロン事業は当時、将来に不安を抱えていた。
国内のアイロン市場で40%のトップシェアを誇り、
世界でも米ブラック・アンド・デッカー、フィリップス、
仏Groupe SEB(日本でのブランド名は「ティファール」)に次ぐ4位のシェアを持つ同社だが、
近年はその地位を中国ハイアールなどアジアの新興メーカーが脅かし始めている。
アイロンは白物家電の中でも技術的に枯れた製品。小幅な改良を続けるばかりでは、他社に追いつかれる可能性があった。
しかもお膝元の日本市場では、若者世代を中心にアイロン離れが進む。
パナソニックの白谷和子氏(アプライアンス社 ホームアプライアンス事業グループ
ビューティ・リビングビジネスユニット 商品企画グループ ビューティ商品企画チーム主事)は、
「昔は新生活スタートのときにアイロンを購入するのが一般的だったが、最近では買わない人が増えている」と話す。
こうした先行きの不透明感を打破するには、強い商品力を持つ新製品を開発する必要があった。
■「嫌いな家事」、アイロンがけの不満を洗い出す
新製品を開発するに当たり、白谷氏たちは従来のアイロンに対する不満を徹底的に洗い出した。
家庭での衣類の手入れの代表格といえるアイロンがけだが、
主婦などを対象にしたアンケートでは必ずといっていいほど「嫌いな家事」の上位にランクインする。
その理由の一つが「うまくできない」ことだ。従来のロケット型のアイロンは、後ろに動かしたときに布地がひっかかったりする。
このためアイロンを上手にかけるには、とがった方が進行方向になるように
「アイロンを持ち替える」「衣類の向きを変える」といったコツを覚える必要があった。
続きます>>2-3
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK02038_S3A900C1000000/