【新作】シロウトハンター 2・43
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188 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 22:55:09.95 ID:oTuELf8AO
——私にはそんな経験がなかった。
思えばヘルスでも自己中心的な思いでヘルス嬢たちのおっぱいを
なめまわしていた。相手が気持よくなかろうとどうだろうと、そ
んなこと考えもしなかった。
ただ射精する。それだけを私は考えてきた。
ところがどうだろうか、あかなめは。私とあかなめは金でつなが
れた関係だった。90分。それだけの関係だった。
しかしあかなめは、私に言った。
——SEXは気持ちでする。
思いやり。
慈しみ。
愛おしさ。
一番大切なことはテクニックでも容姿でも、年齢でもない。
気持ち。
見えるけど、見えないもの−−。
189 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 22:58:41.28 ID:oTuELf8AO
「なんてね。君が私が言ったことどう考えようとどうでもいいよ。
ただお金もらってきてもらっている以上、最善を尽くして楽しん
でもらいたいだけ。
君が気持よければどうだっていい。なんで風俗嬢にやってるか話したっけ」
「聞いていない。話すかどうかは君に任せる」
「はじめはお金。生活費じゃない。遊ぶ金欲しさ。演技していれ
ば貰えたから楽だった。
だんだんムキになってきた。夢中になる性格なんだ。昼間の仕事、
工場で技術職なんだけど、と並行して、どうやったらいやらしく
キスができるか、腰の動きができるかを考えている。
同僚見ながらどんなプレイが彼は好きなのか考えている。
決して人からほめたたえられる職業なんかじゃない。
いろんな意見があるけど、私はそう思う。
だからこそ私には矜持(きょうじ・誇りのこと)がある。
一人一人満足してもらいたい。特に童貞の君にはそう思う。私に
は責任がある。
私とのセックルがこれからの君のソープ生活を左右するの」
「だいぶキャラが変わってきたな」
私は指摘した。
彼女は風呂の中で腕を組んで胡坐をかいた。
190 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 23:01:36.59 ID:oTuELf8AO
「そこなんだよなぁ。どうお客さんを迎えたらいいのかわからな
い。どんなキャラが一番なのかって。ましてや君、童貞でしょ。
私の考えだと童貞君はAVみたいなプレイを期待して来るって思っ
てるんだよね。初体験どうだった」
私は素直に言った。
「うーむ。一番いい方法がわからない。ごめんね」
「なぜわからないか教えてあげようか」
「女には男の心がわからないっていうんでしょ。水と油なんだね、
男女の気持ちって」
「違う。前に進んでいるからわからなくなるんだよ」
「単刀直入に答えをいいなさい」
「あまり考えすぎず、自然に向かうことだ、と思うよ」
「それが一番か」
とあかなめは目をこすった。
「まあ風俗嬢なんかに言われたかないって思うだろうね、こんな
こと。でも自分で決めて続けた仕事だから、カッコつけさせて」
「なぜこの話をした」
「こう言ったら君も『偉そうなこといって手を抜いている』って
文句が言いやすいでしょ」
どうもあかなめは思い込みが強いみたいだ。
一生懸命な奴は怖い。視野が狭くなってしまっている。
私はとても抗議しにくい。先ほど言った苦情に罪悪を感じた。
——しかし、この一連のやり取り、しぐさを見て、私は決めた。
あかなめに童貞を贈ろう。
191 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 23:03:35.70 ID:oTuELf8AO
いかなることでも道がある。
その道を極めることは全裸でチョモランマを征服するのと同じく
らい困難だ。
道を歩くときに出会う、吹雪、寒さもろもろの困難。
それを耐えしのぐのは何か。
——才能か
違う。
——運か。
おしい。
——んじゃなに?
答えよう。
矜持だ。誇りだ。
その道を選んだ己を尊ぶ魂だ。
192 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 23:07:50.78 ID:oTuELf8AO
むろん迷いはある。
なんでこんなことをしているんだろう、俺は、あたしは。
こんなことに意味はあるのだろうか、俺のやっていることは、
あたしのしていることは。
当然だ。人間だもの。
でも思い出せ。
その道を選んだ時、君は、俺は、その時一番最善な道を選んだは
ずなんだ。
それは偶然よりも必然と表現してもいいかもしれない。
一番の不幸は失敗することでも逃げたことでもない。自分の選択
を後悔することだ。
後悔は一種の自己否定を持って私たちのもとにやってくる。
だからこそ、言いたい。
自分のことをとやかくいてくれるのは他人だ。身体的暴力、精神
的攻撃、罵声、嫌味などなど。
せめて自分のことくらい、自分の選んだ道くらい○をつけてやっ
てもいいではないだろうか。
確かにどんな時でも強くなければ生きていけない。
しかし、大事な時に他人や自分に優しくなれなかったら生きてる価値はない。
矜持。それは強さと優しさを持った味方なんだ。
−—私は言った。
「貴女に、私の童貞をささげよう」
193 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/13(水) 23:11:39.89 ID:oTuELf8AO
「もうもらったよ」
「違う。あれは奪われたのだ」
「同じじゃん」
「違う。私から貴女に贈りたいのだ」
「君は本質を見よう。君が私を指名した。それだけでもう贈り物
は貰ったも同然なのだよ」
「!」
本質を突かれた。
「もういいかな」
と、あかなめは私のおちんちんを触った。
みるみるおちんちんは大きくなっていた。
「元気ですなぁ」
と彼女は風呂の中で私を仰向けにした。
当然だ。七日オナニーをしていない。
そして、勃起する理由が、あかなめに、あった。
——二回戦が始まった。
194 :名も無き被検体774号+:2012/06/13(水) 23:23:52.96 ID:zNlkFHt00
まだ50レス位しか読んでないけど
面白すぎるwwwwwww
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197 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:20:15.87 ID:g50wNaYPO
風呂の水を一緒に吸い上げているのだろうか、ジュボジュボ音を
立ててフェラをしてきた。
「今度はAVみたいな過激プレイをしないでくれ」
「フォイ」
と彼女は答えた。
このフェラは気持ちがよかった。始めからこうしてくれよ。
肉棒を舌でまんべんなくなめる。水の音が官能的だ。
風呂から出た。ベットに横になった。
そこであかなめからSEX講義を受けた。
「体はそらないこと。そった跡が痛い」
「愛撫はゆっくり。そしたら濡れてくるよ」
「指を膣に入れるときはゆっくり。よく濡れてから。湿ってなかっ
たらこうして指を舐めてもらうこと」
私はあかなめの体を背後からまさぐった。
やっぱり体が硬い。でもおっぱいは柔らかい。
膣はちょっとだけ、初めより湿っていた。
「大切にしたい人ができたら、下手でもいい、優しくしてあげて」
——あかなめは複雑な男心を掌握することにたけていた。その時
私ですら分かった。でも、いい。あかなめの掌で転がされよう。
198 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:21:48.62 ID:g50wNaYPO
コンドームをあかなめが取りだして私のおちんちんに装着した。
バチン!
「あっ」
「ギョン」
私は正常位で彼女の中に入れた。自分から初めての挿入だ。ちん
ちんはしぼまなかったが、入れ方がわからない。
あかなめの誘導で、アナル挿入寸前で、膣から彼女の中に私は入った。
腰の動きがうまくいかず何度か抜けた。
「さあ。もういっちょ。バッチコイ」
と彼女は誘導した。
彼女の膣は小さかった。きゅうきゅう入って気持ちがいい。
でも抜ける。
「10回ピストンできるまでやり直し」
スパルタだった。
199 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:23:35.30 ID:g50wNaYPO
やっと10回ピストンができた。
「今度はバックを教えよう」
「はい。先生」
彼女はよつんばえになった。
慎重に膣におちんちんを向ける。
「スタップ!スタップ!そこはうんこの扉じゃ」
「あいや失礼」
バックは難しい。体格でもできるかどうかが決まる。
私はAVでしかバックを見たことがなかった。だから自分の腰を
ひたすら振った。
「違う!違う!相手の腰を持って。引く!そう!相手の腰を引く!
ゆっくり!君は腰を突きだす!相手の腰を引く!」
おお、これは難しい。
「10回ピストン!」
「はい、先生」
私は10回ピストンをした。
「よし!」
私は汗だくだった。SEXがこんなにも大変なものだとは考えも
しなかった。
200 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:24:51.63 ID:g50wNaYPO
「疲れたでしょう。今度は私が上になる」
あかなめは私に跨った。
騎上位だった。うんこ座りのような体勢でのピストンが始まった。
胸をつかんだ。柔らかい。言われた通りゆっくり揉んだ。
「素直ね」
あかなめが言った。
当然だ。私はあかなめとのSEXを楽しんでいた。
——気持ちで感じる。
私の胸はドラムみたいになっていた。
正上位もバックもあかなめ硬い体に触れるだけでドラムはそのテ
ンポを上げた。
——いとおしかった。
不器用で、視野が狭くて、一生懸命で、ぎょろ目で、ぬけさくで、
思い込みが強い、あかなめがかわいらしかった。愛らしかった。
この時私は風俗嬢とSEXはしていなかった。
一人の人間らしきものとSEXをしていた。
——時間が終わらなければいいのに。
私はそう思った。
201 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:26:31.32 ID:g50wNaYPO
あかなめの息遣いが荒くなる。あかなめは言った。
「ムードを盛り上げるために声をあげたりするのも大事」
と。
演技だろうがなんだろうがしったこっちゃない。
私は興奮した。腰を突きあげていた。
その時あかなめの膣の入り口がきゅーと締まった。
もともと狭い膣。入口がさらに縮まった。締まった女性器でのピ
ストンは気持ちがいい。おちんちんの根元から亀頭までが刺激さ
れた。
よく見るとあかなめの胸が汗ばんでちょい桃色になっていた。
——どこかのAV雑誌の見解によれば、これは女性が感じている
時の身体現象らしい。
引用元があれなので私には事実かどうかはわからない。しかし、
その姿にますます興奮した。
私はあかなめの名前を呼んだ。
「気持ちいい?」
「ああ、気持ちがいい」
私が答えると、あかなめが状態を倒してきた。
私の首周りに手を回し、耳をなめた。
「君も舐めていいよ」
そう言われて私も舐めた。
あかなめのピストンは終始ゆっくりとしていた。密着を楽しむか
のようにゆっくりピストンしていた。私も腰をゆっくり突き上げ
た。
−−時が来た。
私はそのことを伝えた。あかなめはうなづいた。
腰の動きは変わらない。でも私を抱きしめる力が増した。
痛い。でもいとおしい。
この痛みにすら愛おしさを感じるとは、私も結構なMだ。
——私は射精した。
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202 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:27:51.49 ID:g50wNaYPO
射精後あかなめはすぐに私から降りなかった。あつい食べ物を覚
ますかの如くハフハフハフ呼吸している。私は味噌汁ではない。
あかなめは私から降りた後、腕枕をしてきた。
「気持ちがよかったよ。ありがとう」
「どういたしまして」
「貴女に、童貞を贈ることができてよかった」
「本当に好きな人とがいいんだけどね」
「致し方がない。これが私の選んだ道だ」
その後風呂に入り、あかなめに体を洗ってもらった。
「早く、恋人を見つけな」
あかなめにそう言われて私は店を去った。
また来よう。そう思った。
——当時私はなるたけたくさんの女性とSEXがしたかった。
一度は言った風俗嬢に入るのはなんとなく気が引けたのも理由の
一つだ。
しかしあかなめは違った。また会いたくなった。
——いつか逢おう。そう思った。
203 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 00:32:52.58 ID:g50wNaYPO
−−いつか。そう、いつか。
今思う。いつかと考えたあの瞬間、私とあかなめの関係は決まっ
ていたのだろう。
−−いつか。そんなもの絶対に来ない。
−−いつかとお化けと幸せは求める者にはきたりやしない。
そのことに気が付いたのは、先月のゴールデンウィークだった。
204 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 00:52:17.52 ID:HZoTeqzvO
>バチン!
>「あっ」
>「ギョン」
ワロタwwww
205 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 01:07:09.74 ID:g50wNaYPO
ゴールデンウィークがエピローグになる。
また夜中に。
皆様、お休みなさいませ。
206 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 02:31:58.10 ID:5usPi9MW0
おやすみ先生
ありがとう
207 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 02:35:24.15 ID:pMLIMe9a0
お疲れ様でした。また楽しみに待ってます。
208 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 10:47:08.28 ID:XGV258xdi
ちょっと人生の教訓としてなるほどなあって思っちゃったけど、
これただ童貞が素人童貞に進化しただけの話だよな…
211 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 12:49:24.11 ID:FrqdqFJO0
>>208
だから面白いんだよ。
209 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 11:04:29.75 ID:eiSyqw1Y0
素晴らしく面白い。
今晩お待ち申し上げております。
215 :名も無き被検体774号+:2012/06/14(木) 15:22:05.29 ID:Ifx/r28TO
先生あかなめに惚れちまったんですかい?
217 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/14(木) 19:29:53.20 ID:g50wNaYPO
>>215
それは違う。
恋愛ではない。
しかし童貞を贈るにしかるべきな相手だった。
セックスする相手、おかずとなる相手、友人となる相手、恋人
となる相手、結婚する相手、これらは皆、違う。
220 :名も無き被検体774号+:2012/06/15(金) 00:13:08.09 ID:0eGjGy7t0
今宵は無しか?
222 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/15(金) 01:06:25.28 ID:0cSu64FyO
>>220
下書きだけ書いた。
誠に申し訳ありませんが、このところ二時過ぎ就寝なので早く
寝たい。
明日の業務に差し障る。
−−もっと、私が昨今ブームな早期離職者になれたエピソード
を語るきっかけになれたらあれだが。
また、金曜日の夜なら夜更かししやすい。
思い出せた拙きセックス・オナニーの話もしやすいだろう、と
勝手に考えた。話せるのは後「犬になった話」「業が深いオナ
ニーをした話」くらいだが。
本日はいくつかあった質問・お誘いに答えるに留めたい。
まず風俗の誘い。
私は風俗へは一人で行く。人は皆、他人には伝わらない箇所を
持つ。人は皆、突き詰めれば1人だ。
だから私は1人で行く。
好きな女性について改めて。
近年女性の社会進出・技能向上・高学歴化が進み、私の生涯賃
金よりも遥かに稼げる女性が、以前に比べてやや増えた。そうでも
ないといい意見は、当然ある。
しかし現代女性の方が遥かに男性よりも、収入を得る機会が遥
かに多いと私は断として考える。闇の歴史に基づく見解である。
悲しい事に、人は、自身が経験した悲劇でしか、他人を語れな
い。私は同世代女性の方が稼ぎがいいと頑なに考えている。許
して頂きたい。
−−私は寄生虫になりたい。
根本的な思いがそれだ。炊事洗濯は出来る。料理も可。オムラ
イスも作れる。平成生まれの男性の男子力は実用的なのだ。
これからは女性が内外で活躍し、野郎はパラサイトになる時代
だ、と私は考える。
私は宿り主を求めている。
だから金が第一だ。
ある価値観によれば、女性はかつて稼ぎをステータスとしてみ
ていた。ならば、その価値観を採用するとすれば、私達野郎は
女性の稼ぎを、ステータスとしてみる事が許されてもいいので
はないか。
金がなければ煙草が吸えない。
金がなければお酒が飲めない。
金がなければ風俗に行けない。
だから私は金のある女性が好きだ。
そのように考えるならば私はずっとひとりだ。
後悔はある。どの道を選んでも後悔はするのだ。ならば一番自
分らしく生きたい。
私は金がある女性しか好きになれない。
故に私は永遠にひとりだ。
異論は、オチンチンピロリロリン。
職業について。
一般的業種。大衆的な職種だ。
以上だ。
皆様、体調には気を付けて下さいませ。
【1/8】 【2/8】 【3/8】 【4/8】 【5/8】 【6/8】 【7/8】 【8/8】
【独占】【予約】Fade In 仲村みう |
【独占】【予約】SNOW OUT 今井メロ |