【セール】りあ
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【1/2】 【2/2】

399  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:40 ID:STo3Uxvn
やがて二人はラブホテル街に入り、俺もますます距離をとって尾行した。
しかし二人は最初の角を曲がった。
ヤバイ!俺はあわててダッシュする。

すれ違ったカップルが必死の形相で走る俺を奇異な目で見ている。
二人が曲がった角までたどりつき、顔だけを出してそーっと様子を見る。
いない!この両脇に並んでいるどこかのホテルに入ったのだ。
俺はさっき考えた計画を実行に移すことにした。
ポケットから携帯を取りだし彼女の番号をリダイアルする。

呼び出し音が1回、2回、3回、頼む出てくれ!俺は祈るような気持ちで
呼び出し音を聞いていた。

400  えっちな21禁さん  03/07/04 13:41 ID:WS0zvoDC
ワクワク・・・ドキドキ・・・\(’−’;)/ガンガレ!!

401  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:46 ID:STo3Uxvn
そのとき左側の2番目のホテルの入り口から女が飛び出してきた。
そしてそれと同時に携帯が繋がった。
俺は また角に身を隠した。

R
「もしもし 大丈夫なの?」
俺「R恵 もし君がもう一度その建物の中に入ったら俺たちの関係は終わるよ」

R「え?」
俺「今来た道を走って戻れ できなかったらお別れだ」

電話を切った。
彼女が戻らなければ終わりだ。
戻ってくれば・・・考えてなかった。
足音がする。
彼女が駆けて来る音だ。



402  えっちな21禁さん  03/07/04 13:49 ID:EEpfhAn2
タケちゃんカコイイな

403  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:52 ID:STo3Uxvn
俺は帽子を取りズボンの後ろのポケットにねじこみ、
サングラスをはずしてポケットに入れた。
彼女は角を曲がった瞬間 俺を見て驚いていた。
「どうして・・・」
俺はポケットから車の鍵を出し、彼女に渡した。

「駅前の立体駐車場の2階に俺の車がある そこで待っててくれ」
彼女は泣きそうな顔をしながら

「でも・・・」と言った。
「いいから! 早く!」

彼女は俺に背を向け小走りに駅の方へ向かった。

404  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:57 ID:STo3Uxvn
俺は今度は角から全身をさらけ出し、
彼女が出てきたホテルの入り口をじっと見ていた。

やがて男が飛び出してきて、周りをキョロキョロ見渡している。
K次だ、ヤツは何かを叫ぶと俺の立っているところまで突進してきた。
あわてて角を曲がろうとするK次の背中に俺は声をかけた。
「彼女は戻ってこないよ」
ヤツが急ブレーキをかけたように立ち止まる。
そして振り向いたヤツは鬼のような形相をして俺に言った。
「てめえは何だ?」
「さあね 何だろ」
「ふざけるな! なんでてめえR恵のこと知ってるんだ」

405  えっちな21禁さん  03/07/04 13:59 ID:YTS1vqTW
タケちゃん急にハードボイルド。
大丈夫なのか?絶対殴りあいになるぞ。

406  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 13:59 ID:STo3Uxvn
ヤツは俺の目の前まで近づいていた。
「なんでだろうね」と俺がニコっと笑った瞬間、
俺の目の前は真っ暗になった。
俺は地面に尻餅をついていた。
口の中に苦い味が広がってくる。
俺はペッと唾を吐きその唾が真っ赤なのを確認した。
殴られた顔がヒリヒリする。
えらく短気なヤツだなーと思った

その瞬間今度は俺の顔面に蹴りが飛んできた。
俺は間一髪で横に転がってその蹴りをよけると、
素早く立ち上がって なんとか戦闘態勢を整えた。
全身の血が逆流して頭に登ってきているのがわかる。

411  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:07 ID:STo3Uxvn
実戦で殴り合いをするのは久しぶりだ、たしか小学校6年生以来だな。
たしか全国大会で・・・体が覚えてくれてると良いんだが・・・
そんなことをカッカした頭で考えていると次のパンチが飛んできた。
しかし、モーションが大きい。

俺は首を振りパンチをかわすとヤツのみぞおちに拳を叩き込んだ。
ヤツが両手で腹を押さえてうずくまる。
すかさず俺は蹴りを顔面に叩き込む。
グシャという嫌な感触がつま先に伝わる。

今度はヤツは仰向けにひっくり返った。
ヤツの顔面が真っ赤に染まっている。

412  えっちな21禁さん  03/07/04 14:10 ID:YTS1vqTW
マジで?マジでタケちゃんはファイターだったの?
ちょっとカッコ付けすぎじゃない?

414  えっちな21禁さん  03/07/04 14:14 ID:EEpfhAn2
>>412
一方的に殴られて終わってもカッコ悪すぎじゃない?

413  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:12 ID:STo3Uxvn
鼻血と歯が折れたのか口から血をダラダラ流しながらヤツは懇願してきた。
「もうやめて・・・やめてください」

俺はヤツの顔のところに座ってヤツに言った。
「あれ、最初に殴ったのはそっちですよ 俺は正当防衛だ 意味わかります?」

ヤツは何度もうなずく。
「それから R恵は俺の女だ もう絶対に手を出すな 今度やったら殺す」

ヤツはまた壊れた人形みたいに何度もうなずきながら
「わかりました」と言った。

ヤツにはいろいろ聞きたいことがあった。
でもその態度を見てどうでも良くなった。後は彼女から聞けば良い。
俺は極度の興奮状態からこいつを何度も蹴って、蹴って、蹴り殺したい衝動に
駆られたがなんとか我慢してその場を立ち去った。

415  えっちな21禁さん  03/07/04 14:15 ID:s8uUoYOK
正当防衛じゃないだろ?
全国出てるんだから下手したら捕まるって

421  えっちな21禁さん  03/07/04 14:23 ID:OPyT9u6I
>>415
いや、ここでボコったんならともかく相手が先に手を出してここまででやめたんなら
正当防衛は通ると思われ。

416  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:17 ID:STo3Uxvn
うーん、これでPart1は終わります。
あきらかにネタ臭い話でしょ。だから書くのを躊躇してたんだけど、
俺もここまで書いて絶対非難されるなっ思ったもんだから批判、質問なんでも受けます。
Part2
はそれから書きますのでよろしく。

418  えっちな21禁さん  03/07/04 14:19 ID:YTS1vqTW
>>416
ちょっとまて!
タケちゃんが実は強い以外はムチャクチャ興奮したぞ。
切なくなったって!マジで。

続けて下さい。おながい

425  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:39 ID:STo3Uxvn
>>418
やっぱりケンカのとこで引きましたか。
うーん、でもこれ書かないと後で話しがおかしくなるから

421  えっちな21禁さん  03/07/04 14:23 ID:OPyT9u6I
>>416
相手は歳いくつぐらいだった? 社会人ぽい?学生っぽい?

422  えっちな21禁さん  03/07/04 14:23 ID:egFxMSsm
1.
今からどれくらい前の話でつか?
2.
彼女とのなれそめを簡単に

パート2があるので、とりあえずこの程度で。
かなーりイイ感ぢでつ。
続きも期待してまつ。

425  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:39 ID:STo3Uxvn
正当防衛では無いという意見がありますが、
俺としては相手に先に殴られて、恐怖心から抵抗しただけで
それも最小限の抵抗だと思ってましたので大丈夫かと
ダメですか?


426 
 えっちな21禁さん  03/07/04 14:40 ID:Xp/awSnm
俺、制裁加える話は嫌い。
彼氏がいるって知ってて寝取ったなら制裁くわえてもいいけど。

今回の場合は、むこうは自分が彼氏のつもり、
突然出てきた男に女を取られぼこられる。
こんな不幸があっていいのだろうか。悪いのは女だろ。

まあ、女を大事にしてなかったみたいだからいいけど。

428  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 14:42 ID:STo3Uxvn
>>420 ありがとうございます。

>>421 相手は彼女と同じ年齢の学生です。
    だから俺の2コ下ですね。

>>422 今から3年ちょっと前の話です。
    彼女とのなれそめはバイト先で知り合いました。

437  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 15:53 ID:STo3Uxvn
みなさんの意見を聞いて今Part2を書いてます。
今晩には連続で貼って完結できると思います。

438  えっちな21禁さん  03/07/04 15:55 ID:BsbKxq3V
>>437
ありがとー!楽しみにまってるよ!

439  えっちな21禁さん  03/07/04 16:10 ID:BBpjhc+A
>>437
がんがれ!!

513  えっちな21禁さん  03/07/04 18:27 ID:VXHf0THn
乙カレー
がんがって、しあわせになってね

540  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:50 ID:STo3Uxvn
Part2

車に戻ると彼女はちゃんと助手席に座って待っていた。
俺は彼女から鍵を受け取り車のエンジンをかけた。
黙ってうつむいてた彼女が顔を上げて俺を見てる。

「あいつに殴られたのね 私のせいで・・・ごめんなさい」
俺はバックミラーで自分の顔を見た。たしかに腫れている。
「どうってことないよ」
俺は車を走らせ駐車場を出た。
「どういうことなのか話してくれないか」
真相が知りたかった俺は彼女に全部話すように要求した。

541  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:51 ID:STo3Uxvn
彼女はポツポツと話はじめた。
「あいつとは大学に入った頃ゼミで知り合ったの、
最初はね優しい人だと思ってたの・・・」

「付き合って って言われてデートして・・・」

「私、あいつが初めてだったの あの・・・男の人と・・・」

俺は何が言いたいのかは判ったが、それ以上は聞きたくなかった。
「もう判ったよ それで?」

542  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:52 ID:STo3Uxvn
「でも それをしてからあいつの態度が変わったの・・・」
「すごく私を束縛するようになって 自分の理想の彼女に私を仕立て上げようとしてたの」
「大学で他の男の子と話しただけですごく怒ったりして ある日あいつに殴られて」
「私 とうとう別れるって言って・・・」
「そしたらあいつ凄く怒り出して 俺は絶対に別れないって」
「家に帰ると待ち伏せしてたり バイトが終わって帰るときに待ち伏せしてたり」
「その度に泣きながら やりなおしてくれ 反省してるって言ったり」
「めちゃくちゃ怒りながら このまま別れるならおまえを殺すなんて言ったり」
「私すごく怖かったの 完全にストーカー化してたから何をされるか毎日怯えて」
「それで 私も 絶対に束縛しない 暴力は振るわない という約束でまた付き合ったの」
「でも同じ事の繰り返しだった その度に別れ話をして またストーカーされて・・・」
「いいかげん疲れていたの そんなときにあなたに出会って・・・」
「あいつにあなたのことがバレたら あなたにまで被害が及ぶと思ったの」

543  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:53 ID:STo3Uxvn
「それで私は大学では従順なあいつの彼女で なるべくいろんな言い訳で大学以外では
 あいつと会わないようにし あなたと付き合っているときが本当の私だと思ってた」

「でも 私にはあいつのことがバレてあなたと別れるのが怖かったし あいつにあなたの
 ことがバレてあなたと別れることになるのも怖かったの どうしょうもなかったの」

助手席から何度も小さな嗚咽が聞こえてきた。
俺はそれで彼女が昨日の電話でのヤツとの会話で冷淡な口調だったのか理解した。
それからなぜ彼女が普段大学生活のことを語りたがらないのかも知った。

「じゃあ R恵は俺と付き合いながら何度もヤツとヤってたってわけだ」

彼女はそれを聞いたとたんワーっと泣き出した。

「ごめんなさい どうしてもあいつを納得させるにはその方法しか無かったの
 それさえ満足させれば あいつは余計なことを考えずにいたの」

545  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:56 ID:STo3Uxvn
俺はため息をつくと彼女に言った。
「まるで奴隷だな おまえは」

「そうね この2年間まるで奴隷みたいだった
 でも あなたと一緒にいるときは違った
 あなたのことが好きであなたには何でもしてあげれた
 私も生きてるって実感できた すごく幸せだった
 だからどんな辛いことでも耐えれたよ」

「でも もう終りね こんな女軽蔑したでしょ もうダメね・・・」

俺は返事をしなかった。
そして適当な駅を見つけるとそこに行き、彼女に車から降りるように言った。

「ここからは電車で帰ってくれ、俺にはまだすることがあるから
 後で必ず電話する だから家でまっていてくれ」

彼女は小さくうなずくと車を降りて駅の方に向かって歩いていった。


546 
 タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:57 ID:STo3Uxvn
俺は車をUターンさせて今来た道を戻っていた。
さっきのラブホテル街まで戻ってきた。
俺は適当なところに路上駐車すると、車を降りてヤツを殴った場所まで向かった。
ヤツはまだそこにいた。
倒れた場所で座って上半身だけ壁によりかかり上を向いて目をつぶっていた。
血だらけの頬には泣いたのか涙の後がついていた。
俺が近づくと気配を察し目を開けた。
ヤツは俺を見て一瞬ひるんだが、すぐに俺を睨みつけ
「なんだよ まだなんか用があるのかよ」とイキがった。

俺はヤツの横に座りヤツに言った。
「その顔じゃ帰れないだろ 俺 車だから送っていくよ」
「ふざけんな! ほっといてくれ!」
「彼女におまえのことは聞いたよ」

547  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:58 ID:STo3Uxvn
俺はそれから1年くらい前に彼女とバイト先で出会ったこと。
それから半年くらい前に彼女と本格的に付き合い出したこと。
たった今R恵からおまえの存在とおまえとの2年間の付き合いを聞いたこと
俺は一人でヤツに喋った。

ヤツは黙って聞いていたが、俺が喋り終わるとポツリと言った。

「おまえR恵とヤったのか?」
俺は、こいつそれしか頭にないのか、って呆れたが
「ああ 何度もヤったよ」
って答えてやった。

するとヤツは「もう いいよ」ってつぶやいた。
俺が「え?」と聞き返すと、
「あんな女のことはもういいって言ったんだよ」
「どういうこと?」
「あんな汚い女はおまえにくれてやるって言ったんだよ」

548  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 19:59 ID:STo3Uxvn
俺は「ふーん」と言うと立ち上がってヤツに言った。
「とにかく送っていくよ さ 立てよ」

ヤツは座ったまま言った。
「もういいって ほっといてくれ ひとりで帰るよ」

「そうか・・・でもな おまえにひとつだけ言いたいことがある
 おまえはR恵を初めて抱いたときに彼女が処女だったことに感激して
 R恵に対してその価値でしか彼女を見てなかったろ
 彼女だって人間だ 彼女の人格や性格を無視して
 そんなことにだけこだわった愛情は彼女を傷つけただけだ
 おまえは怖かったんだろ
 自分だけの彼女がおまえと別れて他の男のものになるのが怖かったんだろ
 だから彼女と付き合うことにこだわったんだろ
 そして俺にヤられたと判ったとたん
 彼女の価値はおまえの中で壊れたってことだろ」

549  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 20:00 ID:STo3Uxvn
ヤツは返事をしなかった。
黙って横を向いて俺の演説を聴いていた。
「じゃあな 俺は行くよ」

俺は歩き出して立ち止まり振り返ってヤツに言った。
「もう二度と彼女に近づくなよ」と念を押した。

ヤツはこっちを見て薄ら笑いを浮かべて言った。
「だから あんな女もうどうでも良いっていってるだろ」

551  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 20:01 ID:STo3Uxvn
俺は帰りの車の中でこれからどうするかを考えていた。
K次のゆがんだ愛情とその対象にされたR恵。

でもハッキリとK次のことを拒絶できなかったR恵の心の弱さにも原因はある。
K次は自分の中で価値を失ったR恵にはもう近づかないだろう。
そして俺はこれからR恵のことを愛していけるのだろうか?
「俺はK次とは違う」
そう思いたかった。
俺は携帯を取りだし彼女の番号をダイヤルした。

552  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 20:06 ID:STo3Uxvn
一応これで終わりです。
書いていてPart1ほどテンションは上がらなかった・・・
Part2
は1の補足ということで勘弁してください。

なお、この彼女とは一年ほど付き合って別れました。
やっぱりこういうことがあるといろいろ難しい・・・

553  えっちな21禁さん  03/07/04 20:08 ID:jWaD4yEQ
タケちゃん氏、乙です。

554  えっちな21禁さん  03/07/04 20:08 ID:WS0zvoDC
>551
の彼女にTELした後と
その後の1年間はどうなったの?

558  タケちゃん 7cXoTnp/sU  03/07/04 20:13 ID:STo3Uxvn
>>554
あの後彼女と食事に行って
その時はK次と会話したこと
これからはストーカーされないだろう
ということを彼女に話した。

それでその後も彼女とは別れなかったが、
俺にはあの日盗聴器で聴いた会話がどうしても
忘れられなかった・・・と

K次にえらそうに説教たれる資格なんてなかったよ

559  えっちな21禁さん  03/07/04 20:19 ID:WS0zvoDC
(T_T)...
ツライね
先輩の「人間知らない方が良いこともあるんだぜ」が身にしみるね。
彼女とK次は完全に切れちゃったのかな?
彼女にとってはK次と別れられたことがせめてもの救いかな?
タケちゃん乙彼様です。


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