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306 中津川 jIzn4ThRRKxt:2011/04/13() 20:10:33.56 ID:
ただ、ミンミンと昨日話たんですが、彼女はまだまだ尻尾丸めてはいません。「会社なんて辞めろって言うなら、辞めてやるわよ」 
「冗談じゃない、ふざけんじゃないわよ、私のお陰で儲かってるのに、なに言ってるの」って怒ってました。 

「それに、あの性悪にやられたままでなんて、絶対に許せないから、見てなさいよやり返してやるから」 
なんて、景気のいいことを怒りながら語っていました。

ただ、会社のことはやっぱりかなりショックで、父親に辞めてもらうって言われたことが、ものすごく悲しかったみたいです。俺はただただ、「ごめんな、本当にごめん」って謝るしかありませんでした。 

しかし彼女は「ねえ、兄貴、ごめんとか謝らないで、私は自分の好きでやってるんだから、シャンとして男らしいとこ見せてよ」 
なんて言ってきます。俺はそんなミンミンがすごく我慢してるみたいで辛そうで、思わず涙ぐんじゃいました。 

なんか、初めてって言うか、ミンミンのことを、俺がしっかりして守らなくっちゃなんて思えてきました、こんな俺ですけど。 

それでも俺はそんな思いを胸に、無理矢理抑え込んでいます、今も。 
ミンミンは言いました「ねえ、兄貴、私会社辞めるかもしれない、それでね、自分で会社始めようかなって思ってるの」 
「ついてきてくれる人もね、何人かはいるんだ、だいたいさ、今の会社は兄さんが継ぐんだし、いつかは決断しなきゃいけないこと 
だったのかも知れない」 

「それでね、私が兄貴に会社辞めて、私と一緒に苦労してって言ったらさ、兄貴私と一緒にやってくれる」って少し不安そうに聞いて 
来ました。俺は即答しました。「うん、いいよ、でもな、俺なんてもうわかってると思うけど、ものすごい役立たずのお荷物だぜ」 

そしたらミンミンは「それでもいいの、兄貴が傍にいてくれたら、私はなんだか元気になって頑張れるような気がするから」 
だって。